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金田・神崎山笠にお誘いをいただき参りました。

こんにちは、広報担当の斎藤です。

福岡県といえば、全国的にも有名な博多祇園山笠を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、弊社・桑野組の本社がある田川郡福智町の金田地区では、毎年10月下旬に「金田・神崎山笠」という伝統行事が行われていることをご存じでしょうか。

今回は、弊社社長のお誘いを受け、この行事を初めて見学させていただきました。

金田・神崎山笠とは

金田・神崎山笠は、福智町(旧金田町)の稲荷神社飯土井神社(神崎地区)神幸祭(しんこうさい)を中心に繰り広げられる祭りで、起源は、それぞれの地区の神社の神幸祭にあるそうです。

金田稲荷神社

金田稲荷神社
金田稲荷神社

稲荷神社1,200年近い歴史を持つとされており、山笠はその神事の一環として古くから無病息災五穀豊穣を願って行われてきたと考えられています。

神幸祭では、獅子楽(獅子舞)稚児舞巫女の舞いなどが奉納される伝統があり、このお祭りが数百年の歴史を持つ地域の無形民俗文化財として継承されています。

各地区の山笠が次々と金田稲荷神社へと集結

昼の祭り(神幸祭)

今回は、金田稲荷神社からおよそ50メートルほど離れた民家の前から見学させていただきました。
すると、道幅ぎりぎりの大きな山笠が次々と通り過ぎていくではありませんか。

これは山笠の巡行(村回り)と呼ばれており、神幸祭の前に地区内を練り歩き、厄を払っているのだそうです。

金田神社へ向かう山笠
金田神社へ向かう山笠
道幅ギリギリに練り歩く山笠
道幅ギリギリに練り歩く山笠

山笠の担ぎ手たちは「オーラーヤッサ」の威勢の良い掛け声と、南木囃子(なんぎばやし)と呼ばれる速いテンポの笛・鉦・太鼓の調べに合わせて、山笠をダイナミックに練り回します。

神社前への集結

金田神社に集結した6台の山笠
金田神社に集結した6台の山笠

今年は全6台の山笠が金田稲荷神社に集結し、境内では獅子楽(ししがく)稚児舞(ちごまい)巫女の舞い(みこのまい)などの伝統芸能の奉納が執り行われます。
そしてこの6台の山笠は夜の祭りの会場へと厄を払いながら練り歩きます。

金田稲荷神社の参道入り口
金田稲荷神社の参道入り口

神社の参道入り口では、ひとときの休憩時間を取る様子が見られました。
小雨の降る中でも、参加者の皆さんは雨をものともせず、活気にあふれていました。

御神幸行列(神輿渡御)

御神幸行列(神輿渡御)
御神幸行列(神輿渡御)

神社の神輿(みこし)が神の通り道である本殿入口から出され、御旅所(おたびしょ:神様が巡幸中に滞在する場所)へと向かう御神幸行列が行われます。

獅子楽(ししがく)

金田山笠の獅子楽(ししがく)

今回、私が見学させていただいた民家の前で突如、獅子舞・獅子楽(ししがく)が披露されました。
「これは偶然の幸運!」と感動していたところ、どうやらこのお宅のご主人が、かつて獅子神楽を奉納されていた方だったそうです。
そのご縁への敬意とお礼の気持ちを込めて舞ってくださっていたことを知り、さらに感動しました。
とても縁起の良い貴重な体験をさせていただきました。

夜の祭り(山笠競演会)

夜になると、祭りの様相は一変し、山笠が電飾で豪華絢爛に彩られ、高さ10メートルを超える巨大な電飾山笠として、特設会場(金田駅裏など)に集結します。
これは「競演会」として行われ、その迫力と美しさで観客を圧倒する、福智町(旧金田町)の秋の一大イベントとなっています。

しかし…

今回は急なお誘いだったこともあり、夜には福岡市で以前から予定が入っていたため、残念ながらここでお暇させていただきました。

やはり、祭りというのはいつの時代も心を動かされるものですね。
特に印象的だったのは、子どもの頃に感じていた「わくわく感」と、大人になってから感じる「伝統への敬意」の違いでした。

幼い頃はただ楽しく、胸を躍らせて見ていたお祭りも、今では何百年もの間この地域で受け継がれてきた文化の重みを感じ、深い感動を覚えます。
参加者の皆さまの威勢の良い掛け声や、リズミカルに響く笛の音が本当に心地よく、日本人としての原点に触れたような気持ちになりました。

来年はぜひ、山笠競演会を拝見したいと思います。
このたびは貴重な機会にお招きいただき、誠にありがとうございました。



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